ハンドメイド作家が委託販売をするのに重要な5つの事【そもそも委託販売とは?】

- 委託販売が何か良く分からない
- 委託販売をするか迷っている、、、
- ハンドメイド作品を委託販売しているけど利益が出ない
この記事を書いている私はハンドメイド歴5年。利益が月60万達成。
ハンドメイドアドバイザーとして仕事をしており、書籍出版予定。
私も、委託販売を経験したことがありますが、一応成功した経験があります。何が成功かは分かりませんが、利益が少しでたのでこのように書きます。
具体的には、2週間の委託販売期間でしたが、売上は10万程度でした。
- そもそも委託販売って何?
- 委託販売って儲かるの?
- 委託販売をしているけど、ぜんぜん売れません。
- 委託販売のお誘いを貰ったけれど、始めるか悩んでいる。
作家さんには、こんなお悩みがあると思います。
本記事では、私が経験した委託販売のノウハウをご紹介します!!
- ハンドメイド作品の委託販売が理解できる
- 委託販売への迷いが消える
- ハンドメイド作品委託販売の成功への道筋が分かる
■目次
◆委託販売とは?

そもそもハンドメイド作品における委託販売とは、『ハンドメイド作品の販売を委託する』ということです。
誰かに自分のハンドメイド作品の販売をお願いするというイメージです。
もちろん、そこには委託料が掛かってきます。
委託料は売上の何割かというパターンが多いですが、定額で委託料を支払わない場合もあります。
◆委託販売の実例

委託販売について少し説明しましたが、まだ分かりづらいので、委託販売の実例をあげてみましょう!!
- ハンドメイド作品を主に置いているショップ
- 美容室の一部販売スペース
- ミシン販売店での一部販売スペース
- 手芸店での一部販売スペース
- 大手ハンドメイド販売サイトが運営するショップ
それぞれ特徴があるので、分類して説明していきます。
1.ハンドメイド作品を主に置いているショップ
地元の商店街などに、ハンドメイド作品ばかり置いているお店を見たことありませんか?
これがいわゆるハンドメイド作品ばかり置いている委託販売スペースです。
ハンドメイド作品を目当てに買いに来るお客様をターゲットとしています。ファンがいるハンドメイド作家さんはこのような場所で売っても利益が上がりやすいです。
2.美容室・ミシン販売店・手芸店での一部販売スペース

美容室などの一部に髪飾りやヘアアクセサリーなどが販売されているのを目にしたことはありませんか?
成人式の着付けや結婚式のセットをする際に、ヘアアクセサリーを美容室で購入したことはありませんか?
これが一部販売スペースでハンドメイド作品の販売をしている美容室です。
今ヘアアクセサリーが必要な方に販売できるので、販売率はかなり良いです。
ミシン販売店や手芸店の一角でもハンドメイド作品が販売されている場合があります。
必要なものを必要な方に売るというスタイルなので、販売はしやすいです。
また、委託先が良く行くお店での販売であれば、作家の融通を聞いてくれたり、店員さんが作品の販売を頑張ってくれたりと信頼関係で委託販売が成り立っているケースもあるので、良いことが多いと思います。
私の友人もヘアゴムと、アクセサリーを美容院で販売していましたが、とても売れ行きが良かったようです。
3.大手ハンドメイド販売サイトが運営するショップ

大手のハンドメイドサイトが運営するリアルショップです。
有名なところであれば、CreemaStreとかでしょうか。
CreemaStoreは私も出品させてもらったことがあり、そこそこ売れたという感じでした。
大手のハンドメイド販売サイトが運営しているので、どこの店舗で売っても立地が良いことと、ハンドメイド販売が上手なスタッフが対応してくれるのが特徴です。
ただ、在庫をたくさん作らないといけないことと、販売委託料が高額です。
《CreemaStoreの攻略法》は後日記事にしますね!!
◆ハンドメイド作品を委託販売するときに重要な5つの事

ハンドメイドの委託販売のことがある程度理解できれば、次はハンドメイド作品を委託販売するときに重要な5つのことを説明していきます。
- 委託販売の目的を決める
- 委託先の来客数と規模をチェックすること
- 委託料から赤字にならないか販売前に考える
- 作品のラインナップを考える
- 自分も委託先に出向くこと
上記が分かれば、自分は委託販売をした方がいいのか、それとも委託販売には向いていないのかが分かると思います。
1.委託販売の目的を決める

まずは、ハンドメイド作品を委託販売する目的を考えて下さい。
大まかに3つあります。
- たくさん売って稼ぐ
- 自分のブランドを確立する
- お客様のために
順番に説明していきます。
1.たくさん売って稼ぐ
『たくさん売って稼ぐ』この目的を持っている人は、委託販売はしない方がいいです。委託販売は委託料が必ず発生します。委託料は、売上の2割~5割程度です。
売上とは関係なく定額で委託料を払わないといけないお店も存在します。
基本的に委託料が高いので、相当売上を見込める作家さんや、原価が安い物を高額で売っている作家さんでないと、委託販売でたくさん売って稼ぐことは難しいです。
2.自分のブランドを確立する
『自分のブランドを確立する』このような目的を持っている方には、委託販売は向いています。また、『ハンドメイド作家としての実績をつくるため』であれば、委託販売は向いていると思います。
委託販売をするには、ある程度信頼のできる作家でないとできません。
CreemaStoreで販売したことがある、美容室での販売実績がある、などと言えば、ブランドとしても価値は上がりますよね。
そのため、このような目的で行うのであればOKだと思います。
3.お客様のため
『お客様のため』にというのであれば、これも目的としては大丈夫だと思います。
自分の作品を通して、癒されて欲しい、お洒落を楽しんで欲しい、このような目的にも委託販売は向いています。
委託販売としての目的で向かないのは、利益を上げることです。なぜ自分がハンドメイド作品を委託販売したいのかを考えてみてください。
2.委託先の来客数と規模をチェックすること

委託販売を始めたら、たくさんの人に自分の作品を買ってもらいたいし、見てもらいたいですよね?
そうなると、委託先の一日の来客数がかなり重要です。もちろん多い方がいいです。
委託先の立地は?営業時間は?と考える方もいらっしゃいますが、全ては来場者数に比例してきます。
規模も大事です。出展数が多ければ、目移りする可能性がありますので、大体15~30の出展数がベストだと思います。
- 来場者数は多い方がいい。
- 出展数は15~30がベスト
3.委託料から赤字にならないか販売前に考える
委託料は、委託先によってかなり違います。
売上の何割かが委託料になる場合と、定額の委託料がかかる場合があります。高い場合だと、売り上げの5割くらい委託料がかかります。
【作家の利益】=【売上】ー【委託料】ー【納品した作品の材料費】
基本的に、作家の利益は上記のようになります。
ただ、単純に売上から委託料をと材料費を差し引いたものではなく、売上から委託料と納品した作品の材料費が作家の利益になります。
例えば、50個納品して、50個全て売れるわけではないのです。でも、50個分の材料費が掛かるのです。
こう考えると委託料5割だった場合、いかに高いかが分かりますよね。作家の手元に残るのはほんのわずかです。すなわち、委託販売で大きく稼ぐことが困難かが分かります。
目的がお客様のためであったり、ブランドを確立するためであったりしても、ハンドメイド作品を販売する以上、利益が全くでないことにチャレンジするのは良くないです。
本当に利益が出せるかを、委託販売に挑戦する前によくよく考えてみてくださいね!!
私もCreemaStoreで販売した時は売上10万でしたが、かなり薄利だった気がします。詳しくは《CreemaStoreの攻略法》でお話しますね。
4.作品のラインナップを考える

委託先に合わせて、作品のラインナップを考えてください。
いつも作っている作品を人気な順番に作っていくわけではありません。
委託先の客層を考えて、カラーや仕様を少し変えたりするといいでしょう。
また他の作家さんの作品を見て、販売スタッフがすすめやすい作品を作るのもいいでしょう。
- 委託先の客層を考える
- 他の作家さんとの作品の相性を考える
5.自分も委託先に出向くこと

委託販売をしているとはいえ、自分も委託先に少しでも足を運びましょう。
委託先に少しでも出向くことで多くの情報が得ることができ、今後改善していく際に役に立ちます。
例えば、ディスプレイ方法があまり良くなかったり、購入に至らない場合の作品の欠点、客層と作品のアンマッチなど、気付くことがたくさんあります。
◆ハンドメイド作品の委託販売のまとめ

これで、ハンドメイド作品の委託販売を少し理解できたと思いますが、いかがだったでしょうか?
委託販売はハンドメイド作品において、利益を出すのはかなりハードルが高いものだと分かってもらえたと思います。
まずハンドメイド作品を委託販売をするときに重要なこの5つのことを覚えておいてください。
- 委託販売の目的を決める
- 委託先の来客数と規模をチェックすること
- 委託料から赤字にならないか販売前に考える
- 作品のラインナップを考える
- 自分も委託先に出向くこと
上記のことをしっかり考えれば、赤字覚悟で委託販売など、そんな無謀なことをしなくてもすみます。