趣味程度にハンドメイド販売を始めたのに、オンラインで売っているだけでは物足りなくなって、イベントでも作品を売り出しちゃおう!という人は少なくないはず。
イベントでは、お客様の生の声が聞けるので、作家のやる気にもつながりますよね。
でも、
ハンドメイドイベントではアプリやサイトなどのオンライン上で売れ行き良い作品がなかなか売れなかったり、
逆にオンライン上で売れていない作品が売れたりと、
作家自身が混乱しそうな程、売れ筋商品が変わってきます。
なので、イベントで出店する際に困らないように、ハンドメイドイベントで売れる作品の特徴をまとめてみました。
■目次
1.体験できるもの
何と言っても、体験できるものです。体験できるものとは簡単に言えばワークショップのことです。
ワークショップとは、お客様に実際に作品を作ってもらうことを体験してもらうサービスを提供するということです。
なぜ『体験できるもの』が、ハンドメイド販売の売り上げをあげることができるのでしょうか。
理由をあげていきましょう。

ワークショップでまず集客できる
イベントで人気になってくるのが、何と言っても一番はワークショップなどの体験型のイベントを行うショップです。
イベント規模の大小に関わらず、体験イベントは人気です。
ハンドメイドのイベントに休日にわざわざどうして来場するのかを考えれば分かりますが、普段ではできない体験ができたり、自分自身のオリジナルの作品を作ったりできるというメリットがあるからです。
小規模のハンドメイドイベント会場であれば、全店舗を回ることは可能かもしれませんが、大きい会場であれば数百人の来場者がいる中で、全店舗を回ることは不可能です。
また、店舗数が多いと競合も多いため、ポップなどで集客することは難しいです。
なので、大規模の会場であれば、体験型のイベントで集客して、作品を販売するという方法がいいと思います。
体験型イベント(集客)→作品販売
会場規模 | 大規模 | 小規模 |
来場者 | 多い | 少ない |
集客 | 来場者は多いが難しい | 人が集まる場所であれば比較的簡単 |
体験型イベントの効果(ワークショップ) | 効果が表れやすい | 効果が表れづらい |
オリジナルの物ができる
ワークショップなどの体験型のサービスでは、お客様ご自身で制作するため、お客様のオリジナリティが出せます。
『この商品惜しい、ここが〇〇〇だったら買うのに。』
こんな風に思ったことはありませんか?
カラー等の問題だったり、仕様等の問題だったり、〇〇〇に入る部分は様々ですが、要は惜しいということです。
ワークショップなどの体験型のサービスでは、これを解消することができます。
とはいえ、全くのオリジナルの作品制作はイメージが付きにくいので、ある程度は仕様を決めてワークショップを開いたり、見本をイベント来場者が好みそうなものにするなど、いろいろと工夫が必要だと思います。
大人女子のアミューズメントパーク
わざわざ休日に、ハンドメイドイベントに来るということは、普通の買い物を求めている人は少ないということです。
どういうことかというと、わざわざハンドメイドイベントにまで参加してまで、市販品にもあるような作品を買いには来ていないということです。
要するに、ハンドメイドイベントは大人女子が心躍るようなアミューズメントパーク的な存在である必要があります。
そのために、ワークショップを開催し、心躍る企画をする必要があるということです。
普通のショップに行く理由 | ハンドメイドイベントに行く理由 | |
生活必需品を買いに来てる? | 〇 | × |
ワークショップがあれば参加する? | × (忙しいから参加でいない) |
〇 (参加するために来ている) |
ワクワクしに来ている? | × | 〇 (どんな可愛い手作りの物があるか楽しみ) |
少し高くても自分の気に入るものがあれば買う? | × (できるだけ安く済ませたい) |
〇 (一点物などあれば買いたい) |
作り方を学びたい人が来る
- 作る事は好きだけど、ここをどうすればうまくできるか分からない
- 可愛いオリジナルの物を自分も同じように販売したい
- 自分で調べて作るより、先生に教えてもらう方がうまく行く
- ワークショップは材料も揃っているから、楽ちん
ワークショップに参加する人には、いろいろな目的があると思います。
ただ楽しくワイワイ作りたいという人から、先生と同じように自分の作品を販売したり、ワークショップを開催して収益を得たいという人まで。
ワークショップに参加した先のことまで考えてワークショップに参加されるお客様も多いです。
それを踏まえて、ワークショップを開催すれば、より盛況なワークショップにすることができます。
2.個性的、一点物の作品
ハンドメイドイベントで、『世界に一つだけ』をうたった個性的な作品が売られているという記憶はないでしょうか。
そうなんです、個性的で一点物の作品も、ハンドメイドイベントでは売れ行きの良い作品の一つです。
その理由を説明していきましょう。

プレミア感
何と言っても、個性的で一点物の作品は他の作品に比べてプレミア感を感じます。
市販品であれば、個性的であっても誰かと被ることがあります。結局は大量生産されている商品の一つを買うことになります。
わざわざハンドメイドイベントに来られている方はそんな商品は求めていませんよね。
そもそも、市販品であれば、需要の多い作品は大量生産する必要がありますが、売れるか分からない個性の強い商品は大量生産することはありません。
市販品 | ハンドメイド作品 | |
個性的 | × (万人受けする商品が多い) |
〇 (個性が強く作家の色を出した方が売りやすい) |
一点物 | × (大量生産) |
〇 |
他では手に入らない? | × (大量生産のため他でも手に入る) |
〇 |
ハンドメイド作品でも、この特徴が全部当てはまるものは少ないかもしれませんが、この特徴を意識して作品を作ることを心がけましょう。
ここでしか手に入らない世界に一つだけの一点物でプレミア感を感じる作品を作るとハンドメイドイベントでがむしゃらにならなくても販売に有利になります。
現物を見れる安心
個性的で、一点物の作品は、
『いったい現物はどのような物なのだろう?』
と思われがちです。
店頭でよく見かける商品であれば、見たことがあるためどんな物か想像がつきやすいですが、個性的で一点物の作品は、それしか存在しませんので、なかなかイメージが沸きづらいです。
そのため、現物を確認できるハンドメイドイベントでは、とても人気が出やすいです。
いつもネットで出していても売れ行きの悪い個性的な作品をハンドメイドイベントに出してみるものいいかもしれませんね。
3.価格が高い作品
どうして価格の高い作品が売れるの?
と思われる方も多いと思いますが、ハンドメイドイベントではネットで売るのとは違い、価格が高いものも売れやすいものの一つです。
では順番に説明していきましょう。

ハンドメイド作品を買うぞ!という意気込み
ショッピングセンターをぶらぶらしている人と違って、ハンドメイドイベントに来るお客様は『今日は何かを購入しよう』と思って来られている方がほとんどです。
もちろんお客様の予算は限りがあるとは思いますが、全く買うつもりがないお客様に高い作品を買ってもらうのは不可能に近いですが、買おうと思っているお客様に高い作品を買ってもらうことはそこまで難しいことではありません。
もちろん、作品がそれだけの価値があるということが前提での話です。
現物を確認できる安心
価格が高い作品がネットに出ていたとしましょう。
ネットに出ているため、口コミは見れますが、現物は見れません。
安い作品だったら失敗してもいいから買っちゃうけど、少し高いから、今回は買うか悩んだけど、見送ろう。
価格が高い作品であればあるほど、現物を見たいと思う人は多いです。なので、現物が見れないため、ネット上では高い作品を購入することは勇気が入ります。
ハンドメイドイベントで現物を見れることは、価格が高い作品にとってかなり有利だということです。
あえて、価格の高い作品も出品してみてもいいですね。
作り手が見えるから安心(高い理由価値をきける)
また、作品の価格が高い場合、購入者はどんな作り手が作っているかも気になるところだと思います。
ハンドメイドイベントでは、作り手と話すことができます。
- どうして高いのか?
- どの様な素材を使っているのか?
- 作り方の工程は?
- 人気なカラーはどの色か?
- 自分に合った作品はどれなのか?
価格が高いからこそ、作り手と話すことで納得して購入することができます。
4.衣類、香り物
衣類、香り物もハンドメイドイベントでは売れやすい作品です。
なぜ売れやすいのかを理由づけしましょう。

素材、香りを確認できる
衣類の素材と、香り物は現物を見ない限り確認はできません。
ネット販売において、いくら言葉で説明されても、現物を見て確認する以上のことはありません。それは、正直どの作品においてもそうなのですが、この現物確認がより重要になってくるのが衣類、と香り物です。
『爽やかな香り』といっても、その香りが爽やかとも感じるかは人に寄って違います。
衣類の素材に関しても、人により好みが違います。
そのため、衣類と香り物に関しては、現物を確することはかなり重要です。
合わないという心配がない
これは衣類に関してですが、洋服であれば、サイズが合わないとただの布切れです。
素材が気に入らなかった、デザインが気に入らなかった、これはまだ我慢できる範囲ですが、サイズが合わないのは致命的です。
現物を確認できるということは、この致命的なミスは絶対に起こらないということです。
5.食品
最後は食品です。
これも、ハンドメイドマルシェや、ハンドメイドイベントなどで多く出品されています。
ネットではなかなか売れない食品もハンドメイドイベントではかなり売れやすい作品の一つだと思います。
では、順番に説明していきますね。

試食ができるため失敗がない
マルシェなどに行くと食品を販売されているお店は、結構な割合で試食できます。
食品を購入するときの基準は、基本的には味だと思います。(栄養価を考えて購入する方も多いと思いますが、まずは美味しいか美味しくないかだと思います。)
ネットで購入する場合は、試食できず、口コミを見る限り買っても大丈夫そうだけれど、、、と躊躇する方がほとんどだと思います。
ただ、試食できれば味への不安は解消されます。
比較的、価格帯としても食品は低額なので手を出しやすい作品かと思います。
作り手が見えるため、安心して食べられる
食品に関しては、誰が作っているかは特に重要です。
スーパーに売られている野菜でも、最近では生産者の顔写真が載せられている商品も数多くあります。
口に入れる食品は、誰が作っているか、顔が見えるという安心は何にも代えがたいです。
そのため、作家が直接販売するハンドメイドイベントは食品は売れやすいです。
お目当ての物がない場合に、買いやすい
ハンドメイドイベントで買いたいと思っていた作品に出合えなかった場合、それでも何か買おうと思っていたら、食品が一番無難ですよね。
食べれば消費できるわけで、使わなかったなどの無駄な購入を抑えられるからです。
この考え方は補足程度ですが、参考にしてください。
以上、ハンドメイドイベントで売れる作品の特徴5つでした。
自分が普段、ネット上で売っている作品をそのまま出店することも間違ってはいませんが、ハンドメイドイベントで売れる作品の特徴5つを知っていれば、どの作品に力を入れればいいのかが分かりますよね。
もちろん、ネット上での売れ筋商作品が上記に該当しない場合もあります。ネット上で売れている作品はハンドメイドイベントでも売れる可能性が高いです。そのため、上記に該当しない場合でも店頭に並べる必要があります。